福音弓『音風（おんぷう）』の特徴は、
「脱力をしやすくなる弓」という事が言えます。
通常の弓より少し重く作ってあり、なおかつ、手元と先端のバランスを、チェロの弓などと同じように設定してあります。
重いけれど、軽く弾ける。
弓の重さだけで、十分に音が出るが、とても軽く、操作しやすい弓です。
また、竹の反発力を強く加工して、換弦の際に素早く反応するようにしてあります。
この弓では、強く弾けば大きく鳴り、小さく弾いてもしっかりと音が響きます。
馬毛は、南ロシア・モンゴル北方地域の最上級の無脱色の物を使用しております。
今までの『西風』・『東風』が、発売以来5年経っても、演奏での消耗によって張り替えた方が いまだにお二人、という実績に基づいて考えますと、およそ４０００時間ぐらいは使用できると考えられます。

製作者　光舜堂店主　西野和宏

初心者～中級者向き

【福音弓とは】
光舜堂の店主であり二胡製作者の西野和宏が、 自ら１本１本テストして厳選した、自信を持ってお薦めできる竹の棹だけに、 更に削りを入れ、弾き易さにこだわった撓り具合とバランスを作りだした棹に仕上げ、 従来品では壊れやすかった箇所に補強加工を施し、塗料も特殊な物に替え、モンゴル産とカナダ産の上質な馬の毛を用途に合わせた配合を研究し、ブレンドして張りました。
また、棹に物理学上から考慮した重さのバランスを作り出すことで弾き易さに格段のヴァイオリン弓並みの進化をもたらしました。
ちなみに竹は、いわゆる紅竹ですが、太さや重さには多少の違いはあります。
弾力に関しては、その強さは、少しづつは違いますが、加工し、調整することで いわゆる市販品のように全く使えないなどという物は無いようにしてあります。
従来品での今までの様な、手に負担のかかっていた感じが無くなり、 力の弱いご年配の方や女性でも弓を持っていないかのような軽やかな感覚で弾けます。


試し弾きした時すぐに効果を感じない方でも、その直後にご自分の弓に戻して弾くと テキメンにこの弓の効果がわかります。

また、これまで弓を使い捨てするしか無かった二胡界では初の、 張替え可能の弓です。